8月5日に発売された、東野圭吾先生さんの新作『永遠の記憶』。
さっそく読み終わりました。
これから少しずつ、いろいろな方の感想も聞こえてくると思います。
これから読む予定の方は、ここから先はどうぞ無視してください。
まず、私と東野先生の作品について少し。
これまで読んだのは「探偵ガリレオ」シリーズのほか、『白夜行』『幻夜』、そして「加賀恭一郎」シリーズを一部。あとはドラマや映画を中心に楽しんできました。
「探偵ガリレオ」シリーズとの出会いも、最初は福山雅治さん主演のドラマだったと思います。それをきっかけに原作を読むようになりました。
なかでも『容疑者Xの献身』は、私にとって非常に衝撃的な作品でした。
邦画のBlu-rayをそれほど多く持っているわけではないのですが、映画版『容疑者Xの献身』は今でも私のコレクションに入っています。劇場でも観た記憶があります。確か『真夏の方程式』も映画館で観たはずです。
『容疑者Xの献身』については、私の好きな作家の一人である笠井潔さんが、かなり厳しく批判されていたことも記憶に残っています。当時、それを読んでとても残念に感じました。
確かに、指摘されてみれば「ミステリーのトリックとしてはどうなのだろう」と考えてしまう部分もあります。
それでも私は、そんなことを考える間もなく物語に引き込まれてしまいました。
理屈だけでは片づけられない、読者を最後まで連れていってしまう強い力を持った作品だったと思います。
そして『永遠の記憶』。
とても読みやすい文章で、ページをめくる手が止まらず、あっという間に読み終えてしまいました。
読み終わったあとに残ったのは、「もう一度『容疑者Xの献身』を読みたい」という気持ちでした。
ちなみに本日8月10日のお昼ごろ、予約していた本を受け取りにイオンスタイルの書店へ行ったのですが、平積みされていた『永遠の記憶』はすでに完売。そして『容疑者Xの献身』も完売していました。
やはり同じように、もう一度読みたくなった人がいるのでしょうか。
これから東野圭吾さんのガリレオシリーズを読もうと思っていて、先に『永遠の記憶』を手に入れた方がいたら――。
ぜひ最初に『容疑者Xの献身』を読んでください。
これが、私からのちょっとしたアドバイスです。
物語について細かく書くつもりはありません。
ひとつだけ。
湯川先生が草薙さんと、ナッツをつまみながら酒を飲み交わすシーンです(209ページです)。
ナッツにほんの少しだけ関わっている人間としては、ここはどうしても反応してしまいました。
ガリレオを読んでいて、まさかナッツでうれしくなるとは思いませんでした。
そして東野先生の作品について、私にはずっと気になっていることがあります。
『白夜行』の雪穂は、その後どうなったのでしょう。
『幻夜』のあとがきだったでしょうか。
「もう一作書いてみたい」といったことが記されていたような、うっすらとした記憶があります。
いつかその先を読めるのではないか。
どこかで、そんな期待を持っていました。
もうその先を知ることはできないのですが――。
何も語られないまま、こちらの想像の中にだけ存在し続ける。
それもまた、雪穂らしいのでしょうか。
御冥福をお祈りします。







